神戸の中華街・南京町で毎年開催される春節祭。
旧正月を祝うこの華やかなイベントの中でも、ひときわ注目を集めるのが「獅子舞」のステージです。
今回は、南京町春節祭で実際に獅子舞ステージを観覧した体験をご紹介します。
南京町春節祭とは?
中国の旧正月「春節」は、一年で最も重要な伝統行事です。
春節のお祝いでは、邪気を追い払い新年を祝福するにぎやかな音として、盛大に爆竹や花火を鳴らします。

この時期、神戸の南京町でも春節を祝い、赤い提灯や三角旗で彩られた街並みはいつにもまして中国ムードで盛り上がっています。
そして人、人、人で大賑わいです。

あれれ? よく見ると提灯や三角旗の「福」の文字が逆さまになってるのに気づきませんか?
これは、「福がやってくる(到)」という言葉と、「福が逆さになる(倒)」の発音がどちらも「ダオ(dao)」なので、文字遊びを兼ねた幸福を願うおまじないなんですって。
南京町では中国の春節のお祭りをアレンジして「春節祭」を開催し、
- 獅子舞
- 太極拳
- 雑技
- 中国舞踊や歌・音楽
- 変臉(変面ショー)
などいろいろなステージが繰り広げられます。
神戸市地域無形民俗文化財に指定された南京町の春節祭は、ルミナリエとともに神戸を代表する冬のイベントになっています。
圧巻の迫力!春節祭の獅子舞ステージ
2026年南京町春節祭の開催日は、2月17日(火)、21日(土)、22日(日)、23日(月・祝)の4日間。
私が訪れたのは2月21日(土)。
お目当ては11時30分からの神戸華僑総会舞獅隊による「獅子舞採青(さいせい)」。

中国では獅子舞は、邪を祓い、福を呼び込む縁起物として春節祭などの行事では欠かせない伝統文化。
南京町広場ではステージを囲むように、開始を待ちわびる人々であふれています。
調子のよい太鼓やシンバルのリズムが響き渡り始めると、さぁ、いよいよ獅子舞の始まりです。

日本の獅子舞と違ってとってもカラフル、しかもかわいいお顔。
顔はふさふさの毛に覆われて、ポンポンみたいな丸い装飾をいっぱいつけて、なんとも愛らしい獅子です。
それに大きなお目々がパチクリパチクリするので、表情もとっても豊か。

ひらひらの胴体なんてショッキングピンクですよ。
肩車しているのでめっちゃ背が高い!
後ろの方でも見やすいのがうれしいです。
見どころ①伝統と技のパフォーマンス

見よ!この華麗な技。
獅子の頭や身体を操る踊り手は、もう一人のメンバーの肩の上。
獅子の頭だけでも相当な重量なのに、上の人は下の人に膝の裏側を持ってもらうだけでバランスをとりながら、頭や身体まで操っている。
鍛え抜かれた肉体と日頃の練習がなせる圧巻のパフォーマンスです。
「神戸華僑総会舞獅隊」は神戸で最も古い歴史をもつ中国獅子舞のチーム。
伝統と技のダイナミックな舞に観客も釘付けです。
見どころ② 観客とのふれあい

獅子舞が大きな口を開けて、観客の頭をガブッ!
邪気払いと健康祈願をしてくれます。
あちこちでかんでもらっている人がいました。
「獅子町採青(さいせい)」では、正面ステージのパフォーマンスが終わると、獅子舞が広場周辺の店舗を巡り商売繁盛を祈願します。
その間も太鼓やシンバルの音楽は広場に鳴り響き、強くなったり弱くなったりしながら場を盛り上げます。

階段を駆け上って、お店の入口へと入っていく獅子舞。
店内でもテーブル席のお客さんの頭をガブッ!してました。
階段を下りるときは後ろ向きに下りていたのがかわいらしかったです。

そして、このあと獅子舞は通りへと去って行ったのでした。
獅子舞ステージを楽しむためのポイント
広場のステージ前で観覧するには

あずまや前のステージはこんな感じ。
私が獅子舞ステージを見るため広場に到着したのは、開始10分前くらい。
ちと遅かったか。
ステージが始まる前には、観覧スペースと歩行者通路はロープで仕切られます。
ロープをかいくぐり、なんとか正面ステージが見える位置へ。
前から5列目くらいで見ることができました。

人気の演目は開始前から人が集まるので、早めにスタンバっておきましょうね。
正面ステージの獅子舞のパフォーマンスはだいたい10分くらい、ステージの舞が終わるといったんどっと観客が減りました。
獅子舞が広場周辺の店舗を巡る間も、獅子舞の姿を一目見ようとステージ周辺に残っている人々も多かったです。
春節祭は2月開催。
ステージ開催までの待ち時間も考慮して防寒対策は万全に。
この日は2月のわりに暖かい日でしたが、観覧場所はビルの日陰になっていたため寒かったです。
獅子舞ステージのときは、混雑回避のため通りが一方通行になります。
ステージ前の通りは東から西へしか進めなくなり、途中で立ち止まって獅子舞を観覧することはできません。
決められたスペースに潜り込んで見るようにしましょう。
食べ歩きとセットで楽しむ
さて、獅子舞を見た後は、お決まりの食べ歩き。

この日は屋台のかわいいパンダまんに思わず惹かれて購入。
注文後せいろで蒸してくれるので熱々に。

あんこ入りです。かわいい!

その他、えびニラ饅頭や神戸コロッケを食べたり、食材店でアーモンドクッキーを買いました。

食べ歩きのあとは、南京町から元町商店街へ。
途中にも獅子舞のディスプレイが。
こちらの獅子舞も大きなぬいぐるみみたいでモコモコ。

元町商店街も春節祭のポスターで賑やか。
西へ向かってしばらく歩くとある豚まんのお店「元祖豚饅頭 老祥紀」。南京町の「老祥記」と似ているけれど別のお店、名前も「紀」と「記」の違い。
ちなみに、南京町の「老祥記」の店舗はこの日は閉まっていて、代わりに大丸神戸店の地下で営業していました。
あの広場の混雑で行列になったら大変ですものね。

「元祖豚饅頭 老祥紀」の赤い暖簾には大正4年創業の文字。

この日は持ち帰りしました。6個購入で660円也。
老祥記と大きさや見た目もそっくり、あんも醤油味。
この老祥紀のお店、老祥記からのれん分けしたの? いやいやまったく関係がない?
いろんな声が聞こえて来ますが、本当はどうなんでしょう?
でも味は確かに違う、こちらの方が素朴な感じの味です。
老祥記と違って混んでいないため店内でゆっくり食べれるので、夫はこちらのお店が好きらしいです。
店内で食べる場合1人前は1皿に3個、お茶も無料で出てきますよ。
「老祥記」と「老祥紀」、食べ比べてみるのもたのしいですね。
南京町
アクセス:JR・阪神元町駅から徒歩約5分、阪急神戸三宮駅から徒歩約10分、市営地下鉄海岸線旧居留地・大丸前から徒歩約2分
元祖豚饅頭老祥紀
住所:神戸市中央区元町通5丁目4-16
アクセス:神戸高速線花隈駅から徒歩約2分、南京町から元町商店街を西へ徒歩10分
営業時間:10時~18時
定休日:水曜日

コメント