神戸観光なら外せない!北野異人館街の魅力とおすすめ散策スポット徹底ガイド

風見鶏の館 神戸観光
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異国情緒あふれる神戸。その中でも特に人気を集める観光スポットが北野異人館街です。
港の見える高台に西洋風の館が点在している細い路地や石畳は、歩くだけでも楽しいエリア。
「北野異人館街ってどんなところ?」「どの異人館を見ればいいの?」という方に向けて、この記事では北野異人館街の見どころや散策ルートなどをご紹介します。

北野異人館街の歩き方

なぜ北野に異人館?

北野通りのベンの家、洋館長屋(フランス館)、英国館

鎖国政策が終わりを迎え、神戸港が開港し、外国人専用の居住・営業のための「居留地」が海岸近くに設置されました。

外国人は原則的に居留地にしか住めませんでしたが、居留地の区画や人口制限があったため、住めない外国人が出てきました。

萌黄の館サンルームの美しい格子窓

北野地域は居留地からも近く、高台の景観と展望が外国人たちに好まれたため、「雑居地」と呼ばれるこのエリアに、外国人が日本人から土地や家を借りて居住し始めました。

北野外国人倶楽部の門扉とネームプレート

一時は200棟近くあった異人館も、戦災、老朽化などで今では20棟以下に。

明治・大正時代に建てられた異人館を訪ねて、当時の外国人や暮らしに思いをはせながら、歴史と文化を体験できるのが北野異人館街の魅力です。

北野異人館街のアクセス

北野異人館街へ向かう北野坂
三宮方面からの北野坂

北野異人館街の最寄駅はJR「三ノ宮駅」や阪急・阪神「神戸三宮駅」で、北野坂を歩いて登るルートが一般です。

街歩きや観光も楽しみながら行きたい人は、「三宮駅から北野坂を登る」ルートがおすすめです。

  • 北野異人館街まで徒歩 約15分~20分
  • 距離 1.2km
  • ルート 三宮駅から「北野坂」を登る坂道
  • 特徴 
    • 異人館まではゆるやかな上り坂が続く
    • 少し距離はあるが大きな道でわかりやすい
    • おしゃれなお店が多く観光気分で歩ける

異人館街へと続く新神戸駅付近の北野通り
新神戸駅からの北野通り

でも、実は新神戸駅から北野通りを歩く方が、三宮駅からより距離的には近いです。

新幹線で神戸に到着してすぐ異人館へ行きたい人、神戸布引ハーブ園から行きたい人は、「新神戸駅から北野通り」がおすすめ。

  • 北野異人館街まで徒歩 約10分
  • 距離 約800〜900m
  • ルート 新神戸駅を出て右方向へ→「布引ハーブ園ロープウェイ」下の北野通り
  • 特徴
    • 上り坂だがゆるやか、距離は比較的近い
    • 静かな住宅街を抜ける坂道は一本道なのでわかりやすい
    • 新幹線で神戸に到着した人、布引ハーブ園のあと異人館街まで行きたい人向け

坂道の多い北野エリアでは、便利な周遊バス「シティーループ」を利用するのも賢い選択です。
三宮駅前から乗車、「北野異人館」バス停で下車(大人300円)。
乗り降り自由な1日券(大人800円)もお得です。

さらに詳しいアクセス方法については、こちらの記事で解説していますのでご覧ください。
北野異人館街へのアクセス完全ガイド!神戸観光を楽しむための最初の一歩

異人館めぐりは滞在時間に合わせて

うろこグループのお得な異人館巡りパスの料金表

複数の館を見学するなら、それぞれの異人館グループが出しているいくつかの館をまとめて巡る共通券の購入が断然お得。

例えば人気の「うろこの家」を見るなら、うろこグループの「お得な異人館巡りパス」を購入しましょう。

一方で、滞在時間が限られている方は、定番のおすすめ異人館をめぐるだけでも十分楽しめます
それは次に紹介するおすすめ異人館ベスト3です。

  • 風見鶏の館 (大人500円)
  • 萌黄の館  (大人400円)
  • ラインの館 (無料!)

しかもこの3館は、費用も安く抑えられるのがうれしい!

萌黄の館・風見鶏の館 2館共通券がおすすめ 大人650円
(シティーループ1日乗車券持参の方は大人450円に)

それでもやっぱり「うろこの家」も見てみたいという方は、単館チケット(大人1,100円)を購入しましょう。

おすすめ異人館ベスト3!

風見鶏の館

トーマス坂の入口

トーマス坂を上っていきます。もう風見鶏の館の屋根が奥に見えています。

風見鶏の館

北野異人館街で最も有名な「風見鶏の館」。国指定の重要文化財です。

風見鶏の館

ドイツ人貿易商トーマス氏の自邸で、明治42年頃に建てられました。

風見鶏の館の門扉

門扉の「Rhenania」の文字は「ライン地域」という意味のラテン語。

風見鶏の館前の北の広場

風見鶏の館の前の北野町広場。ジャズをモチーフにした像が点在しています。

北野町広場には北野観光案内所があります。歩き方に迷ったら気軽に相談してみましょう。
観光案内所の裏には広くて北野らしいおしゃれな内装のトレイもありますよ。

萌黄の館

緑が美しい萌黄の館

淡いグリーンの外観がひときわ目を引く「萌黄の館」。
国指定の重要文化財です。

淡いグリーンの外観の萌黄の館

アメリカ総領事ハンター・シャープ氏の邸宅で、明治36年に建てられました。

萌黄の館の食堂兼居間

当時の生活用品や家具が展示されています。こちらは食堂兼居間。

格式ある佇まいと落ち着いた雰囲気の居間

格式ある佇まいと落ち着いた雰囲気の居間。

張り出し窓のある応接間

張り出し窓のある応接間。

当時の生活様式を伝える木製のマントルピース

各部屋にある木製の暖炉(マントルピース)が、当時の生活様式を伝えています。

2階サンルームの格子窓

広々とした2階のサンルームは、大きな窓と装飾的な窓枠がとてもきれいです。

ラインの館

神戸市が保存公開しているラインの正面玄関

神戸市が保存・公開しているラインの館は、神戸市認定伝統的建造物で入館無料

西側から見上げたラインの館

フランス生まれのドレウェル夫人により大正4年に建てられました。

1階(応接間)の撮影スポット

1階(応接間)の撮影スポット。

1階(居間)はまちあるきガイド

1階(居間)まちあるきガイド。
おみやげショップもあり、気軽に立ち寄れるスポットとして観光客に人気です。

ラインの館2階の窓からの眺め

2階ベランダからの眺め。

異人館の周辺

北野天満神社からの絶景

北野天満神社の入口

北野異人館街のすぐ近くにある北野天満神社は、学問の神様・菅原道真公を祀る由緒ある神社です。

北の天満神社の急な階段

けっこう急な石段を上ります。

北野天満神社の歴史は古く、平清盛の福原遷都まで遡ります。
都の鬼門にあたるこの地に、京都の北野天満宮から御分霊を勧請したのが始まりです。

北の天満神社の境内の拝殿

境内の拝殿では、舞の奉納や神前挙式が行われます。

北野天満神社から眺める風見鶏の館と神戸の街並み

風見鶏の館の向こうの神戸の街並みと港。ポートタワーもくっきり見えますよ。

水かけみくじを水にひたしたところ

水かけみくじがありました。

水かけみくじの字が浮き上がってきたところ

文字がだんだんと浮かびあがります。引くだけで楽しい!

路地裏の散策

異人館の階段の画家

細い路地や坂道を気の向くままに歩いて写真を撮ったり、のんびり歩くだけでも楽しいひとときに。

住宅街の中の石だたみの小径

住宅街の中の細い路地は、石だたみの小径と呼ばれています。

うろこの家に続く狭いオランダ坂

うろこの家に向かうオランダ坂は、すれ違うのも狭いほどの道幅。

うろこの家は外観が高い生け垣に囲まれていて外からは見ることができませんが、オランダ坂を登った先にある山手八番館北野外国人倶楽部を経てぐるっとまわってみるのもよいですよ。

カフェでひと休み

スターバックスコーヒー神戸北野異人館店

北野坂のスターバックスコーヒー北野異人館店の外観

北野坂にあるスターバックスコーヒー神戸北野異人館店は、観光の休憩で立ち寄るのにぴったり。

スターバックスコーヒー北野異人館店

明治40年に建てられたこの洋館は、平成になってこの地に再建・移築されたものです。

落ち着いた雰囲気のスターバックスコーヒー北野異人館店の店内

洋館をリノベしたおしゃれな落ち着いた雰囲気の空間。
土日は特に混むので、午前中が比較的空いています

六甲牧場カフェ

北野通りの六甲牧場カフェ

北野通りにある六甲牧場カフェ。

メニューはこんな感じ。

ソフトクリームのスペシャルミルク

牛乳本来のおいしさが評判のソフトクリームはいかが? 
スペシャルミルク600円。

こちらは生チョコプリン。

まとめ

神戸の歴史と異国文化が色濃く残る「北野異人館街」は、神戸らしい観光スポットです。
北野での滞在時間に合わせて、どの異人館をまわるかあらかじめ計画を立てておくのがよいでしょう。

異人館めぐりだけでなく、周辺の神社やカフェに立ち寄ったり、坂道を散策したりすれば、思いのほか北野での滞在時間が長くなったということになるかもしれません。

時間が限られる方は風見鶏の館、萌黄の館、ラインの館の「おすすめ異人館3館」を、もっといろいろまわりたい方は、それぞれの異人館グループが出しているお得な共通券を利用しましょう。

北野エリアを満喫した後は、徒歩やシティーループで三宮や元町エリアへ向かうのがおすすめ。
その後は南京町やメリケンパーク・ハーバーランドも散策してみてくださいね。
北野異人館街から始まる神戸観光の1日モデルコースの記事もご覧ください。

モリー

神戸市在住。神戸のお出かけスポットや、グルメの情報を地元民ならではの視線で発信しています。
趣味は夫婦で食べ歩き。観光客が行かないようなディープな下町界隈、神戸の歴史を調べたり神社仏閣も大好きです。

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