七福神(しちふくじん)は、縁起の良い7人の神様たちのことですね。
お正月に巡ると新年の福を呼び込むという意味合いが強くて特に人気があります。
ですが、七福神は一年中いつでも巡拝OKなので、混雑を避けてゆっくり回れるお正月以外でもおすすめです。
兵庫七福神のうちJR兵庫駅からも近い、「福海寺~柳原えびす神社~柳原天神社」の福の神ルートを巡ってみました。
兵庫津と西国街道に集まった七福神
西国街道 柳原惣門跡の碑

西国街道は京都から西国(下関、九州まで)へ至る江戸時代の重要な幹線道路でした。
西国街道を通って兵庫の町に出入りする場所には惣門が設けられており、柳原えびす神社のすぐ脇に、その名残である柳原惣門の跡と碑が立っています。

西国街道は西から来れば、ちょうど福海寺と柳原えびす神社に挟まれるあたりで兵庫の町に入りました。

兵庫七福神のうちこの3カ所は近くにあるので、徒歩ですぐに回れます。
「大黒天」の福海寺は足利尊氏が開いたお寺

まずは福海寺へ。福海寺は足利尊氏により開かれた由緒あるお寺です。
毎年隣のえべっさんの十日えびすと同時期に大黒様をまつる「大黒祭」が催され、参拝客で賑やかです。

太平記合戦図。真ん中が足利尊氏?と思いきや、左上の背中を向けて逃げて行くのが足利尊氏です。
新田義貞群に追われた尊氏は、福海寺の前身である針が崎観音堂に逃げて一命を取り留め、そのお礼として福海寺を開きました。

手前の香炉には足利氏の家紋。
大黒さんはこのお堂の中にありました。特に商売繁盛・家内安全を願う人にとても人気です。
「えびす様」の愛称で親しまれているえべっさん 柳原えびす神社

柳原えびす神社。福海寺とは隣同士にあります。
この写真の左端に西国街道柳原惣門跡の碑があります。

正式名は柳原蛭子(やなぎわらひるこ)神社といいます。立派な鳥居です。

えびす様は右手に釣り竿、左手に鯛を抱えています。商売繁盛の神様で有名ですね。

本殿の前の舞台は神楽殿といいます。

十日えびすの時は境内の中は人、人、人で大混雑します。
福や笑いをもたらす「ほていさん」の柳原天神社

柳原えびす神社からは南方面へ、国道2号線を渡って徒歩3分くらいにある柳原天神社。

菅原道真ゆかりの神社。道真は太宰府へ左遷される際、暴風雨を避けるため和田岬に一時上陸したと言われています。

かわいい布袋さんの置物が1個300円で販売されています。
布袋さんと牛のスタンプもあります。菅原道真が牛に縁のある神様として信仰されているためのようです。近くには牛の像もあります。

七福神の像。福徳、財運、そして商売繁盛をもたらす神の布袋さんは右から3番目です。
大きな布袋を背負って歩いていたことから、「布袋」と呼ばれるようになったと伝えられています。
インフォメーション
アクセス
JR兵庫駅より柳原えびす神社まで徒歩6分。30分もあれば七福神3カ所全部を回れます。
●福海寺
Webサイト・・・https://fukukaiji.com/
●柳原えびす神社
Webサイト・・・https://www.hyogo-ebisu.com/
●柳原天神社
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